紋章研

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プレビュー考察@公式ニコ生 2017-11-03

今回は11月3日の公式web番組にて紹介された33枚について。

live.nicovideo.jp

無双

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シオン、リアン

「無双」の主人公たち。

どちらも手軽な強化スキルに加え、無色デッキをサポートする支援スキルを持っています。1c/40/20と撃破ボーナス系スキルの相性がよいのは、9弾1cロイが示している通り。ある程度の魅力がすでに保証されている2枚です。

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クロム、フレデリク

<聖痕>の2名が無色にも登場。

1cクロムは無色デッキのパーツとおぼしきデザイン。出撃時スキルはオーブ確認ですから、同じく無色の4cアルフォンスとも好相性です。 

5-4フレデリクは除去と強化ですが、どちらも局所的な性能。出撃コストの高さにつりあうものか不安が先立ちます。とはいえ、<剣><槍><斧>がカードプールに占める割合は約6割と大きいので、使ってみると意外に便利かもしれません。

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サクラ、エリーゼ

<白夜><暗夜>出身の2枚。

サクラは弓兵としては凡庸なスペックですが、サクラとしては初の1c射程2です。2弾1cリョウマ/ツバキ/カザハナで『サクラ』ネームを参照する場合、3弾1cの<アーマー>持ちよりも広い場面で戦えそうです。

エリーゼはクラス名こそロッドナイトですが、射程1-2と『魔術の紋章』を持つため、実際は1c魔道士互換です。強化スキルと<魔法>を持つお陰で主人公としての攻撃性能に優れますが、防御時には<獣馬>タイプへの特効に悩まされるかもしれません。そのあたりは3弾1cと取捨選択ですね。個人的には、2弾1cマークスを強く支援できる『魔術の紋章』持ち、という理由で嬉しい1枚です。

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マルス、シーダ

<光の剣>からも2名のユニットが無色に力を貸しています。

マルスは今回のクロム同様に、無色デッキの強化役。支援スキルがディフェンシブなぶん、出撃時スキルの即時性は高くなっています。具体的には、4-3オボロの特殊型スキルを誘発させつつ攻撃に参加できることで、速攻寄りの【白単オボロ】で利用できるかもしれません。

シーダは無色初となる純粋な支援30で、効果の控えめな2つのスキルを持っています。こういった支援要員は絆エリアに置かれがちですが、このカードはシンボルを持たず、ユニットの出撃条件を満たす目的では使えないせいで、従来の支援30よりも絆カードとしての価値は低そうです。しかしながら、4弾以来となる『シーダ』ネームであり、

  • 2cオグマ/ナバールへの支援役
  • 5-4織部つばさのスキルコスト

といった用途はもちろん健在です。

Echoes

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セリカ、アルム、バルボ

「Echoes」の主要キャラ(?)3名です。

セリカは9弾1cと違って射程1。代わりに戦闘力が向上していて、主人公での使用に向いています。起動型スキルの方は「Echoes」勢に多く見られる、<光の剣>の味方を寝かせて使うもの。こちらは【マチルダ主人公】や、キーワード能力「CF」を持つ<光の剣>のユニット群と組み合わせることで、負担を軽減可能です。

アルムもまた主人公向きの1枚で、セリカを参照しなくなった代わりに、便利な強化スキルを得ています。支援スキルは『運命の紋章』。とくに、4弾4-3マルスで利用できるのが嬉しいポイントになりそうです。もちろん、5-4グレイやエフィで参照できる『アルム』ネームの中でも、9弾1cと並んで低コストである点も見逃せません。

バルボは上級職のカードが既にあるので、そちらのファン待望の1c収録といえます。「Echoes」の設定を踏襲し、CC後に初めて『重装の心得』と<アーマー>が付く点は、9弾ルカと同様です。

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フォルス、パイソン

ソフィア解放軍の2人。

どちらも出撃時にはたらく強化スキルを持っています。そのせいで主人公としては運用しづらく、今回は上級職のみの登場という可能性を勘ぐってしまいます。

フォルスの見どころは、相手のターンまで効果が持続する点です。『重装の心得』も発揮できれば戦闘力は90に。<魔法>以外に対しては3-2アズール並の硬さとなります。

パイソンの起動型スキルは、10弾1cヴェロニカに次ぐセルフバウンスです。ただし、こちらはレベルアップ状態では使用不可。したがって、CCボーナス→スキル起動で毎ターンカードを引くような挙動は取れません。

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カムイ、レオ

バルボ一味の2人も無事に収録されました。

カムイの自動型スキルは生存トリガー、敵の攻撃をしのいだ時にはたらく自己強化という内容です。4-2セーバーといい、この手の効果は今後増えていくのでしょうか。ひっそりと「1ターンに1回」が無いので、相手の対応次第では1cばなれした戦闘力を見せてくれそうです。

レオの常時型スキルは『バルボ』ネームに対応する強化能力。【バルボ主人公】では常に戦闘力30の射程1-3となるため強そうです。

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エフィ

R+エフィ(→Twitter)。「Echoes」の特色となる「オーバークラス」 のユニットです。

オーバークラスの共通デザインとして、出撃コストを上回るCCコストと、強烈なCC時スキルを持っています。

エフィのCC時スキルは、自己の30強化もさることながら、相手のオーブの廃棄という1点が非常に強力です。破壊以外の方法でオーブを消せるため、実質2枚ぶんのリソース奪取になっています。それが支援30の手によって、しかも、リバース0で行えるのはひとえに驚異的。『キルソード』のようなフィニッシャー能力と組み合わせることで、オーブを1枚残した相手に問答無用でトドメを刺すことも夢ではありません。

一応は味方の『アルム』を参照して射程1-2と<魔法>を得る常時型スキルも備わっているものの、そういった枠に収まらず、様々なデッキで見かけることになりそうなカードです。

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デューテ

こちらはSRデューテ(→Twitter)。エフィと同じくオーバークラスの1枚です。

読みづらいですが、CC時スキルは「相手の手札を表を見ずに2枚選び、退避エリアに置かせる」というもの。こちらもリバース0とは思えない破格の性能です。ただし、オーバークラスに共通する制約として、「スキルの効果でCCした場合は発動しない」ため、発動にはCCコスト5のクリアが必須。したがって、使えるタイミングは5-4レオンよりもさらに遅くなります。

常時型スキルは『呪い』系のスキルで、手札数のリード時にデューテの射程と戦闘力を向上させます。まだ想像もつきませんが、例えば【黒赤紫エリーゼ】で防戦しながら回収スキルでデューテのCCを揃え、手札差を広げるような使途が主流になるのでしょうか?

聖魔の光石

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エイリーク、エフラム

12弾のBOX購入特典となる、「聖魔の光石」の主人公たち。

どちらも<魔物>特効に加え、利便性の高い強化スキルを持っています。

エイリークは他の味方への20強化。4-3セレナや3-2マチュアのような能力ですが、強化対象は<男>や<聖戦旗>に限られていないため、幅広い活躍が期待できます。

エフラムは自分への20強化で、エイリークとは対照的です。自分のターン中のみとはいえ、支援失敗をものともしない戦闘90が無条件で備わっているのは魅力的です。

これらのスキルは特に【エイリーク主人公】において、多数投入したエフラムの支援失敗を力ずくで解決するのに役立ちます。

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エイリーク、エフラム

こちらは10弾のBOX購入特典で先行登場していた1cたち。

リソースのやり取りに長けた『激励の紋章』や『英雄の紋章』はもちろんのこと、攻守ではたらく『兄妹の紋章』も実に優秀です。すでに一部の【紫白ロイ】や【赤紫マルス】で見かける両カードですが、11弾からは上級エフラム/エイリークへの支援40要員としても、抜け目なく暴れてくれそうです。

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ターナ、ヴァネッサ

フレリア王国から<飛行>の2枚が参戦です。

ターナは5弾1cティト互換で、7弾1cファリナも含めると3種類目にあたります。彼女らと異なるのは、原作だと一国の王女様であるという要素。その影響でCC先や『ターナ』ネームを参照するカードが多数あるとしたら、見慣れたスキルにも新たな戦術が見られそうです。

ヴァネッサのスキルは全体移動と『手槍』。ST3-2シーダ、ST3-2ヒノカの系譜ともいえる内容です。注意したいのは、支援30の枠で支援操作を行える貴重なユニットという部分。9弾4-3アルのようなカードのサポート要員として、同系列の3-2<飛行>よりも人気を得るかもしれません。7弾4-3ヒノカのスキル『転移』で山札から出せば、コンボに組み込める手数、確実性ともに増すのも好感触です。 

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ネイミー、シレーネ

ルネスとフレリアから、支援スキルを持った上級職が1枚ずつ追加されました。

ネイミーは手頃な強化スキルと、自らを手札に加える支援スキルを持っています。リバース1でカード1枚を得る能力は扱いやすく、8弾3-2ティニーや9弾3-2リリーナのように、単色デッキの手札調整手段としても使えそうです。中でも7弾4-3タクミを使うデッキでは、絆に<神器>のカードがなくてもスキル『海割り』で出撃可能なため、タッチ採用はかなり現実味を帯びています。

シレーネの強化スキルは、8弾3-2ミリエルのような味方のアイコンを問う効果。シレーネ自身も「<飛行>の味方」として数えるお陰で、軽々と20以上の強化を目指せます。支援スキルは『天空の紋章』の防御時バージョンで、地味ながら相手の計算を狂わせられそうです。

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ロス

ルネスのイム村から、小さな戦士の登場です。

1cロスは珍しいタイプの手札補充スキルを持っています。早ければ2ターン目から自分の山札を探せるというのは、これまでの他のカードにない特徴といえます。支援スキル『訓練の紋章』は、『抵抗の紋章』と似た雰囲気の内容ですが、戦場に同名カードが存在してもはたらきます。これは特に【ロス主人公】において、オーブの防衛に役立つ要素となりそうです。

3-2ロスの特徴は<メダリオン>然としたLvSXで、5弾3-2エディとよく似ています。あちらはLv2,3,4で強化が進むのに対し、こちらのXはそれぞれ3と5。【スクリミル主人公】よりも成長手段が限られていることを踏まえると、少し難度が高そうです。

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ガルシア

ロスの父、ガルシアも満を持してカード化されました。

起動型スキルはリバース1での強化スキル。ロスの支援10を意識してか、この手のスキルとしては強めの30強化です。自動型スキルは【ロス主人公】の要となる成長ギミックで、似たような効果のPR3-2セネリオよりも対象が限定的な代わりに、リバース0で使えます。こちらは「1ターンに1回」の制限がないので、2cリュシオンのスキル『呪歌』で2回発動を狙ってみる手もありそうです。

余談ですが、実は原作では下級職として仲間に加わるユニットです。この風体からは想像しにくいかもしれませんが。 

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ミルラ

ポカラの里からは、貴重なマムクートの参戦が決定しました。

一見すると単なる1cファの互換に見えますが、こちらは強化スキルの適用に必要な絆カードが3枚で済む点が強力。ただし、次の2つのデメリットを持つことに注意が必要です。

  • 射程1を得るのに<神器>の味方を必要とする
  • <飛行>アイコンを持つせいで、特効を受けやすい

支援スキルは<神器>では2枚目となる『竜人の紋章』です。当スキルをすでに3種類持っている<聖痕>と比較して、<神器>は3cユニットの回収スキルが強いのが特徴。したがって、CC事故のケアを『ライブ』でなく3-2エレン/クラリーネなどのスキルに任せる場合は、この2種類目の絆ブースト手段が効いてきそうです。

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バール、ゴーゴン

「聖魔の光石」では敵として登場した<魔物>のカードも公開されています。

バールは<光の剣>に登場した2cドラゴンゾンビの亜種といった趣で、重くなった代わりにちょっとした強化スキルを手に入れ、<竜><飛行>につきまとう特効地獄とも無縁という2点で優れています。 とはいえ、3-2/70ならSTマーカスという選択肢がある以上、より強烈なデメリットを持つバールを通常のデッキで見かける機会は少ないはずです。

ゴーゴンは黄色と無色に存在した「石化」イメージのスキルを持つ、だいぶ風変わりな<魔法>ユニットです。投入と出撃に枚数制限がないということは、少なくとも理論上、主人公でない全ての敵を未行動状態に縛りつけることも可能です。とはいえ3-2/50/0という劣悪な数値がネックであり、何らかの<魔物>サポートがなければ使いたいとは思いません。

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エフラム、エイリーク

サイン加工が目を引くSR+のエフラム、エイリーク(→Twitter)です。

両者に備わっているキーワード能力の「TS(ツインスキル)」は、その所持ユニットが主人公でない時にはたらく、置換型の撃破耐性です。その内容は『エフラム/エイリーク』ネームの一方が自分の主人公である場合、TSを持つもう一方は「被撃破をオーブ取得に置き換えてもよい」というもの。したがって、TSがはたらいている場合、実質的に自分の主人公が2人いる状態となるのです。

注意したいのは、「主人公でないユニット」のままそうなるということ。つまり、

  • 主人公でないユニットを撃破するスキル
  • 主人公でないユニットに神速回避されない攻撃

といった脅威の的になるリスクは残っています。

エイリークについて

けれども、そこで重要となるのが5-4エイリークの持つ常時型スキル。これは「同じエリアの<神器>の味方が多ければ、自分は撃破されない」というもので、【エフラム主人公】における上記のようなリスクを緩和してくれます。そして、一番下の起動型スキルは、兄妹の射程の短さを補うための移動能力。これらのスキルで2人の死角を減らせる点が、5-4エイリークの魅力です。

エフラムについて

さて、もう片方となる5-4エフラムのスキルは、戦闘力とオーブ破壊数の強化です。具体的には、

  • 同じエリアの<神器>の味方の数だけ、自分が強くなる常時型スキル
  • リバース1でオーブ破壊数が2となる起動型スキル

の2つ。戦闘力の加算は相手のターンでも有効なので、【エイリーク主人公】における5-4エフラムは、ほとんどの戦闘を攻守80以上でこなせます。相手にしてみれば、TSの存在もあいまって、盤面から取り除こうという意欲が非常にそがれるユニットです。